シャフベルク山
昼食後登山列車に乗りシャフベルク山(標高1783m)を約40分かけて登ります。
あいにく朝から天気が悪く小雨が降っています。
映画「サウンド・オブ・ミュージック」の冒頭の山の映像が、このシャフベルク山やザルツカンマーグートの湖を写した映像です。
また高原へマリアと子供たちがピクニックに向かうシーンで、SL登山鉄道に乗るのはこのシャフベルク鉄道で、カーブで子供たちが手を振るシーンがそうです。
右下の写真の木の後ろの黒い蒸気機関車(ジーゼルのときもある)が赤い屋根付で外からドアを閉めるトロッコ風の車体を押し上げて動きます。
アプト式山岳鉄道で、下の真ん中の写真で線路の中央に歯の刻まれたレールがあり、車体の歯車と噛み合って進みます。
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駅にあるロング大看板 |
登山鉄道駅 |
「シャフベルク」と書いてあります アプト式レール 「サウンドオブミュージック」のDVD |
ちなみに映画で「ドレミの歌」を歌ったのは別の場所でベルフェンというところで撮影されました。
私たち世代には映画『サウンド・オブ・ミュージック』はお馴染みで、私もDVD(右上)を持っていますので、今回この旅行にあたり、「サウンド・オブ・ミュージック」と「アマデウス」のDVDを友人に必須課題として貸し出しました。(笑)
私たちよりもう少し上の世代の御夫婦で、小柄でいかにも好々爺という感じの男性が、この映画が大のお気に入りのようで、彼曰く
「今の若い人は『ドレミノの歌』といえば日本の歌と思っているようで、ペギー葉山(さん)がドーナツのド、レモンのレ、みかんのミなんて歌詞をつけるもんだから・・・大衆歌になり、もう〜これには深い意味があって、人間の絆や愛情やナチスへの抵抗運動やら、もう〜もう〜大好きな映画の歌だ・・・」とそのうち涙を流しながらの大熱弁です。(笑)
もっとも歌詞そのものは日本の歌詞とそんなに変わりませんが、その言わんとするところのジェネレーションギャップもわかるし・・・、聞いてる私たちにはその熱弁振りが可愛くて?おかしくて・・・
トラップ大佐とマリアと子供達の話は実話ですから(映画もほぼ忠実)、本当にこの映画の大ファンであり、その思い入れの強さと、こだわる情熱に共感して、わたしたちもお腹がよじれるほど笑い泣かされました。(笑)
山に登るにつれヴォルフガンク湖の綺麗な景色が望めるはずだったのですが、まったく霧の中に隠れてしまいました。
さらに頂上では360°の大パノラマが展開し、最高の美しい風景がみれるはずだったのに残念です。
終着駅から頂上まで少し歩くのですが、この日は霧雨で視界数メートル、雪の塊がところどころに点在し、その中に高山植物が咲いていました。(写真の黄色い花)
ただ余りにも寒いので途中で断念し駅舎に戻り、下りの登山鉄道の時間まで温かいコーヒーを飲んで待ちました。(笑)
私たちはよくよく登山鉄道には縁がない様で、2000年のアルプスでも視界2m程で、モンブランをはじめとする山影も見えずただ登って降りるだけでしたから。 |
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絵葉書・見えるはずの景色 |
ようやく霧が晴れはじめました |
もし晴れていれば左上のような景色が眺められるはずでした、これは待ち時間に駅舎で購入した絵葉書です。
登山鉄道を下り始めると中腹から霧が晴れてきました。(右上)
タイミングが悪いですね、1時間遅ければ〜と思うのは後の祭りです、下に付く頃には2000m級の山々に湖が見え始めました。(笑)
登山鉄道の駅の目の前が桟橋で、ヴォルフガング湖の遊覧船に乗り35分で対岸のザンクト・ギルゲンへ到着です。
私たちが山から見下ろす景色を去り際に遊覧船から見送りました、でもせめてあの頂上まで行ったと自分の目で確認することができました。 |
下へ降りてくると明るくなりました |
山の中央がシャフベルク山の頂上です(遊覧船上より) |
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ザンクト・ギルゲン |