5日目 ブルージュ(BRUGGE/BRUGES)


本日のガイドのクリスティーナさんはオランダ人同様に背が高く、とても綺麗な日本語を話される若い女性でした。
こちらベルギーでは公用語のオランダ語とフランス語の2ヶ国語と、それに第2外国語として英語を学ぶそうで、とても皆さん語学に強いそうです。
癖もなくアクセントも偏らない綺麗な日本語で驚きました。
きっと日本の滞在期間の長い方ではと思ったのですが、たった1年半の日本留学だったそうです。
オランダ・ベルギーにはまったく地震がなく、地震が火山と断層から出来るというメカニズムを考えれば干拓地が主なこの地ではないのが当然ということでしょうか、それが、日本の東京で、しょっちゅうある地震に最初驚いたそうですが、慣れてからはその揺れが楽しくさえ感じられたそうです。
ただその後起こった阪神大震災をちょうどテレビで見てから、地震の怖さを知ったそうです。
その時期に留学されていたそうで、それから年令を考えると、お若く見えるのですが、30才前後かな?と感じました。(笑)

■まず最初は、1998年に世界遺産に指定されたぺギン会修道院です。
見事な自然の中に佇む修道院は目の前に見ても、なお絵の世界を見ている錯覚に陥ります。



1245年にフランドル伯夫人マーガレットによって設立、現在ぺギン会修道女はおらず、1927年に確立されたべネディクト会の規律に従っている修道女が静かに暮らしているそうで、自転車に乗っている姿に出会いました。
また今は空いた部屋に一般の学生が試験勉強に訪れたり、泊まることが出来るそうです、勿論女性のみです。
駆け込み寺というのでもなく、ここで過ごせば、心穏やかに自分を取り戻せるかもしれませんね・・・

そのぺギン修道院の前にあるのが愛の湖公園です。
無数の白鳥がマロニエの木の下でのどかに過ごし、まるで童話の世界に足を踏み入れたようです。
手前の白鳥は、3つの卵を抱いています。
人間が近づいてもまるで無関心です。
左下の写真も同じ白鳥で、奥に沢山の白鳥と湖が見えます。
下は湖(奥)の橋ですが、これも以前は運河としてここまで船が来ていたそうです。


■中世の独特の家並みです。

またこの地方の家並みが独特でおとぎの国の雰囲気を一層深めてくれます。
レンガ造りの家に黒く見える鉄の鋲のようなものがあります、これは家の中の柱を留めて強度を増す役目をしているそうです。
ガイドさんは日本の言葉に合うものを探されたらしく、役割的には『かすがい』と同じものだと言われました。
この鋲と言うか柱留めが、うまく模様になっています、またそれを使って家の出来た年号を表している家が多くありました。
左下は1603年、右下は1614年と古い建物だというのがわかります。
右の家は、牛の絵の看板があり、革を扱ったお店だそうです。

こちらは年号が新しく、しかも鉄のものではなく年号が付いています。
また白壁の家は1700年代以降に建てられた家が多いようです。
こういう屋根の形の家が多く、ユーモラスな感じがしました。
ガイドさんは、単なるデザインか、それとも階段を上って屋根の瓦を敷くためか、どちらかわからないと言われました。

一時期木の家もあったそうですが、火事になると燃えやすいということで禁止されたということです。


■Bruggeとは「橋」の意味で、町に流れる運河に50以上の美しい橋が架かる水の都です。
ハンザ同盟の主要都市として13・14世紀に栄え、その後15世紀に入り、運河に泥が溜まり船の出入りが出来なくなり町の発展が止まり、中世の景観がそのまま残ったそうです。
またイギリスの綿織物が盛んになった影響も受けたようです。

私達もガイドのクリスティーナさんに見送られて30分間の運河クルーズを楽しみました。

*中世の町並みに緑と運河が合いますね。 *マルクト広場の象徴となる鐘楼も見えます
*聖母教会の塔も見えます。 *愛の湖にもやって来ました、船から見る白鳥
達です。

■13世紀〜16世紀に建てられた聖母教会を訪れました。
この中にあるのが、白の大理石で出来たミケランジェロの聖母子像です。↓
これは曰く付きの像?とでも言いましょうか・・・?ミケランジェロの作品集を探しても見つけることは出来ません。
ガイドさんによりますと、何故なら、この像はイタリアのさる教会(うろ覚えで書けません)でミケランジェロに依頼された母子像だそうです。
出来上がり後受け取ると、この画像でもお分かりになると思いますがマリア像と子供のキリスト像のバランスが悪い(子供が大きすぎる=確か1才半位)と言う理由で受け取らなかったそうです。
それをベルギーのこの聖母教会が買い取ったということです。
あれっ?ベルギーって・・・面白いな〜と感じました。(笑)
それで、ミケランジェロの作品がイタリア以外にあるのはここだけだという事で、”有名”な作品ということです。(笑)
イタリアのサン・ピエトロ大聖堂で観たあの悲しみの聖母像・ピエタ像の美しいこと〜!しかもミケランジェロ若干23才から25才の時の作品です。
あの天才ミケランジェロが、いつどう間違えてこの駄作?を作ったのか???摩訶不思議ですね。(笑)

*聖母教会
いろんな様式が混ざり合っているそうです。
*ミケランジェロ作・聖母子像
画像で遠めに観てもバランスが良くないのがわかりますね・・・
ブルグ広場にあるブルゴーニュ公国時代の中央政庁として建てられたフランボワイヤン・ゴシック様式の白のファーサードには、聖人などのレリーフになっています。
今は市庁舎として使われています。



■マルクト広場
マルクトとはマーケット=市場の意味で、アントワープのマルクト広場があればこちらは、世界遺産に登録された旧市街地のブルージュのマルクト広場です。
四方にはブルージュの重要建築物が並び、広場の北や西には昔のギルドハウスで、今はレストランやカフェ、みやげ物店、銀行となっています。
広場の中央には、14世紀の初頭にフランスの圧制に抵抗した市民の英雄ヤン・ブレイデルとピーター・ド・コニングの銅像があります。
午後の自由散策は私達も多くの観光客同様に、この広場を中心に行動しました。
道が分からなくなると鐘楼を目印にして、この広場に戻り、方角を確認して、ベルギー名産のチョコレート店、レース店、ワッフル店へと出かけました。
またダイヤモンドの研磨もこの地で始まったとされ博物館もありました。


*世界遺産です。マルクト広場の象徴的存在で 366段の擦り減った階段を上るとブルージュの 町並みが一望出来るそうです。
哀切なカリヨンの音を響かせてくれます。
*古い建物の前も今はカフェテラスです。
*上は、レース編みの実演です。
昔の女性は必ず、またガイドさんの若さでも子供 の頃に教わったそうです。
まるで、日本の組紐の様な道具を使い、編み上げていきます。
*ブルージュだけあるチョコレート屋で、NHKが取材に来て紹介したそうです。
右下のチョコがそうです。
*スーパーの店内にはワインもビールも一杯です。  *これは菓子屋です。
*石畳には緑も映えます。  *9時近くなって、ようやく夕暮れです。
上の建物は郵便局です。
その前をアップで撮ると、やっぱりポストは
赤かったです・・・(笑)


食事


ホテルは2連泊なのでゆっくりと出来ます。
昨日ホテルの部屋に入ると、テレビが突然点き、下の画面が現れ音楽が流れました。
私達の名前入りでWellcomeと書かれていて驚きましたが、嬉しい歓迎の仕方ですね。
ロビーにパソコンもおいてあったので日本にアクセスできるかどうか試してみましたが、ホテルで設定されているのか、その地域の案内や地図、商品の宣伝等の画面しか開きませんでした。
フロントの方と英語で会話すという訳にもいきませんので、諦めました。(^^;

  テレビ画面           ホテルの部屋 

本日の昼食の時、娘さんとお母さんの二人組と相席でした。
このお二人のトランクが無くなったまま未だ出てきていない訳です。。
これまだ私達もどなたのトランクが?と尋ねるのもはばかられ、それとなく知りました、またこの方達も騒ぎ立てるでもなく出来るだけ静かに身近に接する方達だけに話されていました。
そういえば飛行機で友人の隣に座っておられた方達で、その時にはまだ同じツアーとはわかりませんでした。
お話を伺えば今回の旅行は、なんと若い娘さんからお母さんへのプレゼントの旅行だったそうです。
申し込み分を娘さんから、道中はそれぞれの費用でということだそうで、顔立ちも似ておられて、元々化粧も薄めの美人親子さんで、今は化粧品も着替えも無く下着だけ買われ、毎日洗濯して使いまわしておられるそうです。
本当に親孝行の旅行ですから、苦い思い出以上に、楽しい思い出を沢山作って頂きたいと思いました。

夕飯には、この日のお誕生日の方と3日前にお誕生日を迎えられた方の誕生祝を添乗員さんの粋な計らいで持つことが出来ました。
本日のお誕生日は、お昼にご一緒した親孝行の娘さんでした。(良かった〜♪)(拍手)
本人もまったく忘れておられたようで、何才とは言われませんでしたが、喜んで花火とケーキ、添乗員さんからベルギー刺繍のプレゼントを受け取られました。
もう一方は、私が注目していた最高年令グループ(失礼)のお一人で、なんとその方は76才で、ダイヤモンド工場の見学の時にポンと高価なダイヤモンドをお買い上げになった方でした。
ようやく解決しました〜〜、そのグループのメンバーは80才、76才、70才(背の高い方)の3人組で、まだOL(オフィスレディ)と言わず、BG(ビジネスガール)と言った丸の内時代のお仲間だそうです。
凄いですね〜素晴らしいです!ブラボー!!(拍手)

夕飯の相席はパート仲間と言われる4人組と謎の?夫婦(お若い感じでしたが、リタイヤ組みと判明)との8人席でした。(笑)
これまで話や食事で盛り上がるとしばし撮り忘れる事もあり、友人やお隣さんに「写真は?」と協力して頂いて全食を撮ってきたのですが、この日は盛り上がり過ぎ、そのあおりか?ここで夕飯の写真が途絶えてしまいました。(^^;
それ位の盛り上がり様で、話が飛躍してなんとも書き出すと終わりそうにありません〜〜、それ故省略です。(笑)
楽しい皆さん、ありがとうございました。

           
<アメリカンスタイルの朝食。      昼食です前菜のテリーヌ メインのブルギー風シチュー?のワーテルズーイです。

*夕飯は魚料理と旅行パンフに載っていますが、思い出せません、前菜は昼と同じテリーヌが出て食べ切れませんでした。(^^;




2004.5 オランダ・ベルギー紀行5日目
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