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「近年ベルギーで、動物を働かせるという習慣はないし、動物愛護が盛んな英国でもこの話は受け入れられなかったのでは・・・」と添乗員さんの説明でした。 なら何故その銅像があるのかが不思議でなりません・・・、勿論観光客目当て(主に日本人)と言うことは分かりますが。 その国で育たないのものはその国の文化とは言えないし、他国へ自分の国で流行ったものを文化として押し付けて欲しくないなぁ〜と、私は感じました。 最初その銅像は、大聖堂の広場に置くという予定だったのが、当地でこの物語は悲惨すぎると言うことで反対にあい、ネロが生まれた町とされているHobokenの観光センターの前に立てられたそうです。 |
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自国の物や古い文化に誇りを持っているオランダと、そうでないものを受け入れてしまうベルギーとのお国の違いかな??とも感じました・・・ 鎖国の間、唯一長崎の出島でオランダとの貿易が可能で、文化の交流があり、有田焼がデルフト焼きに影響を与え、ゴッホが浮世絵の影響を受けたのとは根本的に違うものだと感じました。(まあ日本もどっちかというと後者ですが・・) 記念碑は平成15年5月、大聖堂前に、ガラスにネロとパトラッシュが描かれたデッサンと石碑があります。(スポンサーは日本のTOYOTA社となっています。) 何でも受け入れてしまう日本・・・、私も?かしら、そう言いつつ写真を撮ってしまいましたから。(^^;
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市内は観光バスが入れませんので、バスを降り徒歩で見学です。大通りは歩行者天国になっています。 凝った建物にも、デパートなどが入っています。 大通に立つ像↑ |
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大道芸人がマリオネットをして道行く人を和ませています。 勿論お金を入れる帽子も前に置いていあります。 |
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*アントワープを代表するバロックの巨匠ルーベンスの邸宅・アトリエ(1609年から)の見学です。 |
*こちらがアトリエで、
多才だったルーベンス自身の設計によるものだそうです。 |
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*イタリア式中庭を家側から眺めました。 当時の上流階級の生活をうかがい知る事が出来ます。 |
*こちらは中庭から、アトリエ(左)と家(右奥)を眺めてみました。 |
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ルーベンスの像が立つフルン広場です。 そして、ルーベンスの三連祭壇画が納められているノートルダム大聖堂です。 高さ123メートルの鐘楼、150年の歳月を費やして建てられた聖堂です。
この広場に上記の記念碑がありました・・・ |
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「フランダースの犬」で説明するほうが分かりやすいのはやはり日本人だからでしょうか。(笑) ネロがフランダースを連れて絵を見に来ていた教会がこのノートルダム大聖堂です。 そして、お話では、ルーベンスの「キリスト昇格」と「キリスト降格」は布を被せてあり、お金のないネロは見ることが出来なかったのです。 今は布は被せてありませんが、教会に入るのにお金がいります。 ルーベンスのような絵描きになることがネロの夢であり希望でありました。 しかしネロは公募の絵が入選せず、パトラッシュに与えるエサもなく、偶然アロアの父親が落とした財布を拾い、それをアロアの家に届けた後、この教会に向かうのです。 村人からも冷たくされ、食べるものも食べず凍てつく中をたどり着いたネロはこの絵の覆いを外して横たわり、そこへネロがやってきてひしと抱き合うのです。 その時月明かりというか雪明りというか、光はアーチから輝きこの2枚の絵を照らし、ネロは「とうとう見たんだ」と叫び「おお神様もうじゅうぶんでございます!」 クリスマスの朝、二人はそのまま命を引き取るのです。 |
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それがこの2枚の絵です。 左手には
「十字架昇架:十字架につけられるキリスト」と右手には「十字架降架:十字架から降ろされるキリスト」があり聖書の中でのイエスが十字架にかかる物語が描かれています。 |
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これもルーベンスによる「聖母被昇天」です。また、そのまわりにはこのようなステンドグラスが多くあります。
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マルクト広場に面して建つアントワープ市庁舎 6世紀に建てられた、ルネッサンス様式としてはベルギー最大の建造物だそうです。 写真が暗くて見にくいのですが、広場の真ん中にブラボーの像があります。 昔悪さをする巨人アンティゴンを倒し、その切り落とした腕をスベルデ川に、まさに投げようとしているところです。 Ant(手)werpen(投げる)=これがこの地の名前の由来です。
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市庁舎の右側です。 17世紀のギルドハウス(商工業の同業組合)です。 |
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観光客を乗せる馬車をよく見かけました 市庁舎には各国の国旗が掲げられ、モザイク模様のようです。 |