7日目 ブリュッセル→アムステルダム
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バスの車窓からですが、スズカケの街路樹です。 もうたわわに実をつけているので、思わず撮ってしまいました。 ベルギーは街路樹が本当に見事で、マロニエが続く街路樹は壮観であると共に、あの大きなマロニエ(栃の木)の木がベル型ととても可愛いのですよ〜〜 全体を引きで撮らなければならないので、写真に収めることが出来なかったのが残念です。 日本の都心の街路樹は絶えず剪定をしなければならず、自然の形を見ることは困難ですが、こちらは道路幅が広く、電線はありませんし、信号は小型なので、素晴らしい並木道が続きます。 また、TVのお宝鑑定団?にでもなった気分で次に何が出てくるか?とベルギーを楽しませていただきました。 きっと色んなものを受け入れるとても友好的な国なんでしょう。 |
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さあ、いよいよ国境超えです。 うまく撮れるといいのですが、バスの窓越しにチャンスを狙います。 撮れました!看板一つの国境越えです。 東京から西へ、ここから神奈川県です〜の県境の看板一つと同じです。 その写真をアップにしてみました、EUの☆が12個の中にネーテルランド(オランダの正式名)と書かれています。 これは自動車のナンバーの右横にも付いています。 |
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これはワール川にかかる橋の上から撮りました。
もうすぐ先が北海で、風は強く、その風を利用する風車の現在版です。
豊かな水と強い風はオランダの特徴でした、そしてガイドのYさんは、その中でオランダ人はとてもつつましく暮らしていますと話されました。
何度もその生活振りを「つつましやかに、だけど合理的に」と強調されましたが、個人の家々も、街中も隅々までそれは綺麗に掃除がされていて、心の豊かさを感じることができました。
その分、ドイツ同様に、一般の人が働かない時間に働く公務員の姿を多く見かけました。
またNHKの放送は入るので毎日見ているそうで、阪神優勝の際の川の柵を高くするニュースを見て、「こんなにオランダは水路が多いのですが、誰が落ちても助けません、全て自己責任です。」と言われました。
言われてみれば、確かにあの沢山の運河・水路に柵を見たことはありませんでした、落ちても自分で這い上がる・・・。
もっとも子供の頃から水泳は仕込まれていますが・・・と仰っていました。
ガイドのYさんが、色んな意味でオランダは民衆の文化です、と言われた意味が分かる気がしました。(笑)
便利なものは取り入れつつも、例え古くとも己の生活様式を貫くということでもあるのだと思いました。
2人のガイドさんのお話から、どちらの国も上手く自然に寄り添い暮らしを立てている様がわかりました。
私達を最初に迎えてくれたスキポール空港に戻ってきました。
結局盗難にあった3つのトランクは出てきませんでした。
その後も、添乗員さんがホテル側と交渉してくれたのですが、ポーターがキーを持って中から出すというホテルはなく、部屋の外に荷物を置いてということでした。
結局、添乗員さんに交渉して自分達で出すことにしましたが、添乗員さんはしきりに”すみません”を繰り返しておられました。
私達もつい、ここの旅行社は自分で荷物を運ぶけれど、こっちの旅行社は全部してくれる等々品定めをすることがあるのですが、気をつけなければいけないですね、安全こそが最大のサービスだと思いました。
またその後のツアーにも何の支障も無く、3人の被害に合われた方達も、本当につつましく耐え忍ばれたので、私達もお気持ちを察しながらも、皆さんと楽しむことが出来たのだと思います。
ただ残念なことは、添乗員さんの最後の挨拶では、その後の荷物に関して一切触れられなかったことでした。
勿論当人達には説明がなされているでしょうが、このツアー客は誰でも同じ目に遭う立場にあったわけで、また集団行動ですから同じように心配もし心情を共有してきたのですから、その後の補償はどうなるのかキチンと説明して欲しかったと思います。(今後の旅行社選びにも繋がりますし)
まだ一つ難関がありました〜〜重量検査です。
飛行機の積荷は1つ20kgの制限付です、本日見送りのガイドさんが、口々に職員の方には「笑顔でパスポートを見せてね〜♪」「そうしたら、2〜3キロはおまけしてもらえるわよ〜」と周っていました。(笑)
私達も何度か持ち上げては、持ち上がるぐらいだから大丈夫と言いつつ、順番が来るまで心配でした。
重量オーバーで1万円ぐらい取られるそうですから・・・。
前の方は2〜3sオーバーを笑顔でやり過ごしていきましたよ〜(笑)
いよいよです、友人はなんと19・9sで、お見事としか言いようがありません。
私はといえば、19・4kgで悠々?のセーフでした。
やはり、 私と友人は高い物、重い物、大きな物は買わない主義?で、計算道理かしら〜?。(笑)
それに私は日本から6本のペットボトルのお茶を持ち込んでいたのでその分も空きました。
ミネラルウォーターはバスの運転手さんから買えば、ペットボトル1本1ユーロ(140円ぐらい)でした。
スーパで買うと1本当たりもう少し高く、半ダースになると割安と、余り日本と変わらない値段だったと思いました。
チップは料金にサービス料も含まれているので必要なく、ただ枕チップが50ユーロセント(70円ぐらい)、トイレはほとんどが有料で30ユーロセント(50円ぐらいかな)でした。
無事出国検査も済み、あとは飛行機の出発時間(14:40)を待つだけです。
右の写真は朝食です、これ以降4時近くの機内食までないというので、残りのお金で昼食を頂きました。
友人が「後は英語さえ出来ればね、頼むからね〜」と言うので、「そちらこそ、専業主婦に成り立てで時間はたっぷりですから、期待しています〜」となすりあいです・・・(¨;)
どちらかが、「まかしておいて〜!」となると心強い旅が出来るのですが・・・
そうだ、80才まで、まだ20数年あるのですから・・・これは値打ちがあるかも〜〜(笑)
もっとも日本へ帰ると、すぐに忘れてしまうのですが・・・
では、オランダ語で
Dank u wel(ダンク ユ ヴェル=ありがとう)
Tot ziens!(トートツインズ=さようなら)
追記・例の「フランダースの犬」の司馬遼太郎さんの見解です。(街道を行く35・オランダ紀行より)
・この「フランダースの犬」の犬が日本で生き、何故英国やヨーロッパで消えたのか?その不思議を考えてから旅に出られたそうです。(1986年に旅行)
作中ルーベンスを光りとして讃えるのに対して、町・アントワープを暗部として描いていると、ベルギーの平野を「牢獄のように重苦しい」とあるが、私にはとてもそんな風には見えない、そして作者自身の善悪や美醜についても激しい傾斜がある。とも書かれています。
そして肝心のところを「児童文学について考えることは、私の能力をはるかに超えていると」と書かれているのです。
その代わりにその専門である、大阪府立国際児童文学館の横川氏の言葉から書かれています。
「英米の児童文学の流れの中で、19世紀終わりごろから、年少者に自立を促す気分が出てきた。」と。ネロ少年は15才にもなってなぜ雄々しく自分の人生を切り開かないのか?ということのようです。
これまで子供達は自らの逆境に無抵抗だったけれど、作家達は「より生命力ある存在として子供を捉えるようになった。」
これは私も同じ疑問を感じました、この国の15才と言えば、身長は大人と同じぐらいですし、とても犬に牛乳缶を運ばせているとは思えません。
ですから、日本の映画、漫画でも、どう見ても10才前という少年に置き換えてありますよね・・・
・では、なぜ日本で愛され続けたのかというと・・・「日本は身を寄せ合っている社会だから」そして、パットラッシュは「主人に忠実だけがとり得の、いわば”忠犬”であるし、”恩返し”と言う忠義の動機まである」と書かれています
なるほどね〜(笑)そう言われてみれば、日本人の好きなパターン、いわゆる浪花節ということでしょうか・・・
ガイドさんたちのお話でも、子供(だけでないかも)の自立に関しては、日本と外国の間には隔たりがあるようにも感じましたし、やはりこれは子供達を取り巻く文化の違いということでしょうか。
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